ラフロイグ クオーターカスクを飲む
700ml3600円程度?貧乏人には高級酒の分類になる。
まずはストレートで。
注いでいる最中から力強いヨード臭、一口飲むとガツンと来る煙臭さ、そして鼻へ抜けていく磯の香り。
そのすべてが強烈で、万人向けの飲みやすいウイスキーばかり飲んでいる人はただただ面食らうばかりだと思う。
身の丈に合った下賤な言葉で言えば臭い。
2016年に飲める酒と思えないほどに臭い。
200年前にタイムスリップしたんじゃないかというような錯覚さえ覚える。それでも意外なほどすっきりとした後味は伝統あるウイスキーとしての矜持を感じさせる。
港町の喧騒や水や音や匂いや、その生活の全てを濾過せずに、そのまま瓶詰めしたような複雑な味わい。
独特のピート臭はそこが確実に異国の地であることを感じさせる。
旨い。
ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを手本に造られたというが、その個性的で力強い味わいはまったく対極にあるようにさえ感じられる。
お前が飲めるものなら飲んでみやがれと主張しているようなウイスキー。
個性的な味わいをなんどでも確かめたくさせる。
合わないだろうなと思いつつ、ハイボールも試してみる。
スモーキーさを感じにくくなり、味わいとしては塩辛さが強調される印象。
やはりこれは小細工を弄せずストレートで楽しみたい。
85点。